「させていただきます」っていうなー!!!
2010-10-01


この土日も仕事することになったから、もう今夜は帰ることにした。
ここ何か月も何か月も言いたいのを我慢してきたことがあったけどもう我慢できないから、言う(書く)。

あ、いや、そもそもなんで我慢してたかというと、本来私のブログは本読みブログだからさ、できるだけ読書の話をしたいとつねづね思っているわけよ。でも、来てくださってるみなさんは当然ながらご存じだけど、仕事は倍増で寝る間もないほど忙しいわ、寄る年波でどうやら更年期で体しんどいしんどいわ、けたたましいくらいの暑さで金魚がごんごん死んでいくわ、なのに呼んでもいないのに蜂が来るわ、娘は受験生だわ、なのにぜんぜん勉強しよらへんわ、なのにいっちょまえに各高校の進学説明会にだけは参加して人を巻き込んでくれるわ……と、それでも本だけは読んではいるけどその思ったところを書き留める時間がないのである(あ、おさかさん、新潮文庫の『ムッシュ・クラタ』はさ、表題作より所収の『晴着』『へんねし』がおすすめよっ。小説ってこーゆーもんよ。読んで読んで! 速攻で読めるし)。

A《先日お話しさせていただいておりました、以下書類をお送りさせていただきますので》
B《このたびは貴重な資料をありがとうございました。喜んでご活用させていただきます。》
C《私どもで作らせていただいておりますこの●●をこれからご紹介させていただきますがその前に少し簡単にご説明させていただきますと》
D《いまこの●●地区の企業様にご案内させていただいてるんですが、従来の電話回線の■■はXXXXとなりますので私どものほうで工事をさせていただきますとたいへんお得な料金を適用させていただけますのでお電話させていただきました。》

A君、そんなにへりくだらなくていいよ。
B君、活用するのは誰なの?
ABは文書である。
C君、その前置きでもう君の話は聞く気しなくなっちゃうよ。
D君、だから電話営業失敗すんだよ。
Cは訪問客、Dは電話営業。

日々、だいたいこのABCDのタイプがローテーションで私の回りをうろちょろする。非常に目障りで耳障りである。

2年くらい前、クライアント先のあまり賢くない担当女子社員に手を焼いていたのだが、当時は「千円からお預かりします」のコンビニ語や「こちら〜になります」のファミレス語が一世を風靡しており、はたしてその困ったちゃん女子社員もFAXの送り状がいつもこうなんである。

《○○様
 お世話になっております。
 こちら、A案件の資料になります。》

私は彼女からのFAXが来るたび「いらっしゃいませこんにちはー」と迎えたものだが、この担当者は号泣しても許される(私がよ)くらいに仕事ができない困ったちゃんだったので、問題は別のところにエベレスト山をなしていたので、そんななかで、会話や文書のはしばしにコンビニ語が出るくらいのことなど、どうってことはなかったのである。思えば穏やかな時代であった。

娘が中三に進級する少し前、修学旅行説明会があった。この話、ちょっと書いたと思うけど、説明会における教員たちの言葉遣いがあまりにも耳障りで気絶しそうになったのであった。

《お子さまがたが持ってこられたお荷物はここで一旦預からせていただき、市内観光へとご案内させていただきます》
《この日のお子さまがたは船で島へ移動されまして、つきましたら、そこでは島のホストファミリーが出迎えさせていただいて、お子さまを車でお送りさせていただくことになっております》

あのさー。あんたは誰?
ここは中学校で、あんたたちは教師で、あたしたちはあんたたちに教わっている生徒の保護者なの。
あんたたちはバスツアーの添乗員?
あたしたちはツアー客?
なんなのよお子さまって。なんなのよその、させさせいたいた連発の言葉遣いは。

上のは、エエ歳こいた英語教師(女性)である。英語の授業はなかなかよいと思うのだが、どこかで何かを間違っておられるようである。


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