Voici le sapin de Noel de chez nous...
2011-12-04


むさくるしい部屋に今年もまたクリスマスツリーを出したのである。ウチではいったんツリーを出すと片づけるのがおっくうなので、クリスマス、お正月、あたしの誕生日、娘の誕生日、を祝ってから仕舞うことにしている。約3か月間、電飾がツリーを美しく照らしてくれる。節電? 聞いてません(笑)。
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底冷えのするまちの古いすきま風だらけの借家で、高齢者を抱えながら、それでも我が家は毎年どこより節約して冬を生き延びているという自負がある。いったい何枚重ね着してると思う? 3人ともなかなかのタマネギぶりなんだぜ、ふっふっふ。暖房もガスストーヴメインですもん、電飾にくらい電気使わせてくれ。

寒くなったねえ、なんだかんだいって。ぶるっ。

今日、昼間は取材だったんだが、なんと美しい空の色、紅と黄の葉がそれに映えて、なんでこんな美しい日にあたしは見たくも会いたくもないそんなこんなを追いかけているんだろう? と一瞬かなり自暴自棄になったが気を取り直し、笑顔で取材を終えたのだった。いや、やはり笑顔で仕事を終えるということは大切だ。つくり笑顔でも偽笑顔でもいい。相手や周囲に「あなたとの時間は幸せでした」と伝えることが肝要なのだ。それは相手や周囲やクライアントや会社のためではなく、もちろん仕事や業績のためでもなく、自分が過ごす残りの人生のためなのである。あたしは帰宅したら娘とクリスマスツリーを飾る約束をしていたから、その時間のために幸せを装い笑顔を振りまいてきたのである。
すると気分は上々で次なる時間を過ごすことができるのさ。


つっても……なあ……。

いろいろなことが一気に押し寄せて、どうにも不器用な私は捌くのに手間取ってどんくさいとしかいいようがない。
何も前に進まない虚しさ。パキッと綺麗に線引いて、新しい歳迎えたいもんだけどなー……なんだかなー……


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『文章のみがき方』
辰濃和男著
(岩波新書新赤版1095/2007年)


世の中、今は日本語について何が語られているんだろうかと、例の小論文塾をつらつら考えながら、ちょっとのあいだ手当り次第に「日本語もん」をざっと読みしてみた。おもしろいモノためになるモノ読みやすいモノ、といろいろな本に巡り会ったが、塾のこととか、日本語の乱れとか論文書きのテクニックとかそういったことはまったくヨコへおいといて、この本が気に入った。「みがき方」とあるが、いわゆるハウツーもんとは言いがたい。どちらかというと著者のエッセイと言った感じだ。著者の、日本語、文章、書くことへの愛情にあふれている本である。冒頭と終わりの数行を紹介するが、著者の書くことへの愛が凝縮されていて、なおかつ本書の執筆意図を示したものである。


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