今日テレビで放映される番組についてのお知らせです。
《番組名 ザ!世界仰天ニュース
有名事件スペシャル
900人が人質 モスクワ劇場占拠事件
日本テレビ 11月12日(水)夜9時〜9時54分放送
[URL]
2002年10月23日、ロシアの首都モスクワの劇場で起こったテロ事件。
この日、ミュージカルを見に来ていた900人以上の観客を人質にとり、自爆覚悟のテロリスト42人がロシア政府に要求したのは、故郷「チェチェン」からロシア軍を撤退させる事。要求をのまないロシア政府に苛立ちを覚える犯人。次々起こる予想もしない事態に焦る政府。
4日間に及ぶ抗争の末、事件は誰もが予想しなかった衝撃の結末を迎える!!
ゲスト: アジアン 大島優子 テツandトモ 羽鳥慎一 元木大介(50音順)》
(以上、下記メルマガより引用)
※メルマガは昨日の配信なので、文中では「あす12日」と記載されていますが、今日です。
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差出人: チェチェンニュース編集室 mag2 0000093520 <mailmag@mag2.com>
件名: チェチェンニュース#442 モスクワ劇場占拠事件についての補足
日時: 2014年11月11日 4:00:18 JSTチェチェンニュース
(転送・転載・引用歓迎)
■モスクワ劇場占拠事件とその後──番組の補足として
●真実はいまだに闇の中に
最近、もう一度劇場占拠事件のことを調べてみた。
12日の番組にあわせてお読みいただければと思う。
事件が起こったのは
ほぼ12年前の、2002年10月23日だった。
モスクワのドブロフカ劇場を、チェチェン人ゲリラ41人が、912人の人質を取って占拠し、
「ロシア軍のチェチェンからの撤退」
を要求した。しかし26日にロシア治安部隊が劇場に毒ガスを注入して制圧し、人質130人が死亡、ゲリラの41人も全員が射殺された。
これが公式発表だ。
最終的に犯人たちは要求を譲歩し、
「チェチェンの一部行政区画からの撤退」
でもかまわないと表明したのだが、その直後に治安部隊が突入した。
治安部隊が使用した毒ガスの詳細は、いまだに明らかにされていない。
2011年に、ヨーロッパ人権裁判所は遺族たちの訴えを認め、制圧のために毒ガスを使用しながら、解毒剤を用意しなかったロシア政府に対して、賠償金総額約1700億円を遺族に支払うよう命令した。
犯人たちがその場で全員射殺されたため、かれらの動機や、劇場の中での出来事を知る手がかりも失われた。
この事件の真実はなお、闇の中だ。
●行方をくらましたゲリラたちはどこへ?
実は公式発表に反して、事故現場からは4人前後のゲリラが脱出したと言われている。
そのうちの一人は、後にジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤの前に現れ、なんとロシア政府職員の職員証を見せた。テロリストは、ロシア政府が雇っていたのか?
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2011年には、脱出したゲリラをめぐって、事件の再捜査も行われた。
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(結果は、どうなったのだろうか……)
また、占拠犯のモフサル・バラーエフの一家は、実はチェチェンでも有名なロシア連邦保安局(FSB)の協力者だったことが暴露されている。(『ロシア闇の戦争』リトヴィネンコ著、光文社)
モフサルの伯父・アルビは、チェチェンでの大量誘拐事件の犯人の一人であり、実はFSBの通行証を持って、どこにでも堂々と移動することができた。
また、FSBが資金作りのためにやっていた偽ドル札の工場がチェチェンにあり、それを実際に動かしていたのもアルビ・バラーエフだった。
なぜチェチェンにあったかというと、最終的にチェチェン人に罪をなすりつけたいからだ。