2014-04-14
私はといえば、このように誰かを連れて二条城に来ることがとても多いのだが、ガイドはしない。一緒になってほほぉーと観光する。二条城に入って、歩いて、御殿や庭を見て、話すことは人によって全然違う。用件があってきた人とはその用件の話をするが、そうでなかったら、流れに任せて話題もさまざまだ。何に価値を見出すか、それは人によってまるで違うのが、興味深い。国宝の御殿の中を歩くだけでほぼ通過してしまうが、梅や桜の枝ぶりには見入ったり。ふすま絵には関心を示さず、柱の瑕をいちいち注視する人とか。同じ史跡に身を置いても、これほど人の反応とその時の心持ちと話すことが変わるのかと思うと、当たり前のこととはいえ、面白くも、少し切ない。
何度訪れたとしても、その時点の二条城は、時間と空間をも含めて考えると、唯一無二であるのだ。
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