Elle a enfin fini sa carriere.
2011-09-25


休日っていいなと実感するのは、時間に追われて家事をしなくてもいいことだ。洗濯も掃除も食事の仕度も、何時何分までに用意して何時何分までに終えて……という「段取り」をしなくていい。のろのろと、気の向くままに、今やりたいことをして、その次に思いついたことをして、というふうに、好きなように好きなことをしていても、誰も咎めることはない。眠ければまた寝ていいし。平日の朝なら、何時何分に私は出かけなくてはならないっという、何が何でもクリアしなければならないラインがあるのでそれから逆算して(娘が早く出発するとかプラスαのイベントがあるととくに)分刻みで段取りを計算して(寝坊なんかした日はとくに)一秒たりとも気を抜けない。給湯ポンプのタイマー音や、洗濯機の終了ブザーの音に耳を澄ましながら(キッチンから遠いしね)、卵を焼いたりサラダをつくったりトーストし終えたパンをオーブンから出したりするのは、それでも別に嫌いな作業でもない。ただ、そうしたことが時間を気にせずにできる日は、やはりどこかゆるゆるとしていて、外のお天気に関係なく、ああ今日っていい日だなと思えるのである。この土曜日もそんな日だったので、私は、朝、台所を片づけたあとにのろのろと洗濯機を回し、回っている間、ぼーっと村上龍を読んでいた。ら、突然、バキバキバキガラガラぐわんぐわんガチャガチャばりばりばりばりっっっとそれはもう、ものすごい音がした。隣家のウルサイ3歳児の遊ぶ声や歌う声や隣家の小1の大変上手なピアノのレッスン音なんぞかき消して余りあるというにはホンマに余りあり過ぎるくらいすごい音だったので、私はその音がウチではなくどこかよその工場が爆発したのではないかと一瞬思ったくらいだったが、音の近さからして紛れもなくウチだった。ものすごい音を発したのは、賢明なみなさんはもうお気づきであろう、洗濯機であった。驚くべきことに洗濯機は、そんな爆発に近い音を発していながら、回っていた。脱水の段階にきていたが、やがて時間が来て止まり、終了を知らせるブザーはきちんと鳴った。開けると、ちゃんと絞れていた。もう一度回さなくてはならななかったので、いったん終わった洗濯物を出し、2回目の給水に入った。水は溜まるし、ボタンを押すと作動した。が、洗濯槽は回らなかった。回している音はするのだが、どうやら、底のほうの外側で「槽」が外れてしまっているらしく、内蔵コンピュータの指令どおり動こうとしているようだが致命的な怪我を負ったからうごけないのよと言ったところか。それに続いて気づいたのだが、溜まった水が、排水の段階に来ていないのに勝手に排水しているので、どこかに穴でも空いてしまったのだろう。水が減ると、機械は注水しようとする。あれま。とうとう壊れたよ、洗濯機。15年選手でした。

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[どうらく]

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