先日、リンク先で読んでね!とどっかに書いたがやっぱし全文をコピペする。
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イタリアも脱原発を選択したが、やはりフランスのアレヴァは「やれるもんならやってみい」といっているのだろうか。私がよく見ているフランスのニュースサイトでは日本の震災,福島の原発に関する報道はすっかり1面(トップページ)に登場しなくなってしまったので、なかなか、探さないと見つからない。どの国も、マスメディアの状況は似たり寄ったりということなのだろう。
だが良心をもつ独立系のメディアは日本にもある。日本の賢者たちにもどんどん発言してもらいたい。もっともっともっと。
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「マイケル・シュナイダー: “原子力にすでに未来はない”」
仏メディア パール誌インタビュー記事全訳
作成者: genpatsu
出典:
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(midi注:IDとパスがないと記事は読めません)
マイケル・シュナイダー:「原子力にすでに未来はない」
2011年5月31日 ミシェル・ド・プラコンタル
福島の惨劇も、ドイツによる脱原子力の決断も、フランスの指導者たちの判断を揺るがすことはなかった。彼らにとって、「原子」の他に救いはない。では、原子力が我々にとって、必要不可欠なものであるどころか、打開策のない行き止まりであったとしたら? エネルギーの専門家であり、もうひとつのノーベル賞と言われ、環境保護や人権活動などに貢献した個人や団体に贈られるライト・ライブリフッド賞の1997年の受賞者であるマイケル・シュナイダーが、30年の原子力産業分野での研究実績を元に語る。
記者(以下Q):アンゲラ・メルケル独首相は、2022年までにドイツは原子力から脱却するとの決議を行いました。これは、エネルギー史においても大きな転換となる出来事に思えますが?
マイケル・シュナイダー(以下MS):目覚ましい決断であったと思います。現ドイツ政権はドイツ国内の政界においても最も急進的な原発推進派とみられていただけに、ドイツでのこの度の出来事は、単なる政治の出来事ではなく、歴史の一つの転換であると言えるでしょう。アンゲラ・メルケルの選択は、エネルギー確保のための倫理委員会の報告書が述べているエネルギーの現状分析と、核を代替するための一貫性のあるエネルギー施策の提案に基づいています。
同報告書は、政府の要請に応じてまとめられたもので、元環境相であり、国連環境計画 (UNEP) 事務局長を務めたクラウス・テプファーがまとめたものです。テプファーの倫理委員会は、脱原発までの期間を10年と試算し、さらに短期間で実現することが望まし(!)とも述べています。
また、同報告書は、エネルギーのマネジメントにおいて、組織的かつ抜本的な改革が必要であるとしています。テプファー氏は、脱原発は「経済成長の原動力」になる可能性があるという興味深い見解を支持しています。2013年のドイツ総選挙においては、「脱原発を最も早く実現できるのは誰なのか?」ということが論点の一つになるのではないでしょうか。
Q:ドイツのこのような決断がある種の目くらましであるとする見解もあります。結局のところ、脱原発といったところで、フランス産の核エネルギーに頼ることになるのではないか、また、そのことによりドイツの脱原発はフランスの脱原発を遅らせることになるのではないかという意見もありますが。