Ce sont comme deux grues, selon eux.
2011-06-02


で、去年か、一昨年のことだけど友達(日本人)が友達(フランス人)を頼ってフランス旅行に行くことを決めたとき、「今回の旅はミヨー橋を見ることなの。連れてってね」と友達(フランス人)にリクエストしたというので、私は友達(フランス人)に「ミヨー橋行ったら、写真撮って送ってね!」と頼んだりした。友達(日本人)が帰国して数日後、友達(フランス人)がミヨー橋の写真を送ってくれた。カメラに向かってニッと笑う彼らの後ろで、ミヨー橋はあまりに大きく高く、白くて、美しすぎた。

下の写真はその時の写真などではなく、これもウイキからの拝借もの。でも、友達が撮ったのも似たような感じの構図であった。
禺画像]

こちらの橋も、それほど交通量が多いとは思えない。
見物に来る人も、そんなにいないんじゃないかな。いくら美しくても、外国の旅行客はパリの町並みやモンサンミッシェル、アルルの競技場やニームの水道橋のほうを好むと思われる。
が、なんだか、たとえ写真とはいえ、眺めていると「ほうら見ろ、すごいだろ俺たちって。どうだ悔しかったらこんな橋建ててみろ」というフランス人技術者たちの得意満面な顔が浮かんでくる。誰の顔、というんじゃないんだけど。

舞鶴クレインブリッジのことなんて、いったいどれほどの日本人が知っていることか。本書の中でも著者は「あまり一般には知られていない」とはっきり書いてて、おいおい宣伝しろよと突っ込みたくなった。取材先では、丹後の町はどうしても「天橋立には勝てんのです」ということらしく、観光客数も伸びないそうだ。そらま、どんなきれいな橋も天橋立には勝てん。

ところで、大きな火力発電所の横を通った。
火力発電所は接近しても危険がないのか、設備のギリギリ近くに道路が造られていて、私たちはその威容(といっていいのか)に圧倒されつつ、営業部長は「今爆発せんといてくれよ」などとつぶやきながら、たぶん、めいめいが被災地を思った。

舞鶴のまちはとても控えめなつくりで、山が近く、海に面して、空が広かった。大雨の中でも、人々がこの豊かな自然を享受し暮らす喜びに満ちているだろうことが想像された。こういうのどかな場所に発電所なんつうもんを建てるのである、人間は。もう少し東へ行くと敦賀、福井県の原発群がすぐそこだ。

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