禺画像]
安物の伊達眼鏡でも割れちゃうと悲しい……。
お岩じゃなくて花粉じゃなくてハーブの続き。
いろんな種や苗を買っては育て、収穫しては料理やお茶や、お風呂に使ってきたけれど、そおゆう若い女の子モードの趣味が後退していくとハーブの鉢植えも滅びてゆく。が、滅びない強い種もあって、ウチではスペアミントとローズマリーがそれである。
ミントは種を買ってきてちょっと大きめの鉢に蒔いたらぐんぐん伸びて、最初はアップルミントも寄せ植えしてたんだけどいつかスペアミントがアップルミントを駆逐してしまった。そしてスペアミントは今、となりの小さな椿の鉢や、私の祖母が大事にしていた古い小梅の鉢にまで進出し、根つこうとしている。これを放置するとやがて椿や梅はミントに駆逐されるであろうと危機感が募るが、一方で好奇心も募って、どうなるか見てみたい気もするのである。
毎年ちゃんと新葉を出すが、元気に繁る年と、なんとなくよわっちい年とが交互に来るようだ。一昨年はすごかった。だからどんどん切って家の中のあちこちにミントを飾った。昨年は葉も茎もしょぼかった。ので、散髪程度に刈っておいたが、さて今年はどうだろう。
ローズマリーは、自分で苗を買ってきた匍匐タイプのと、親友の小百合から昔もらった立ち木タイプの二種類が別々の鉢でしぶとく生きている。匍匐タイプのは、よく花を咲かせるが、鉢を小さいもののまま放置しているので大きくなれず、新しい茎が出てこないので、あまり料理などには使えていない。時々葉をちぎって、香りを楽しむ程度にしている。小百合がくれたほうはよく伸びるのでよく刈り取り、炒めものや蒸し料理などにふんだんに使った。さんざん刈ったので、今、メインの幹だけが残ってちょっと枯れ木モードに入っておられる。このまま枯れちゃうのかなとちょっと心配。しかし。
二種類のうちのどっちが種を飛ばしたのか知らないが、枇杷の鉢や、ミントに割り込まれている梅や、たくさんある苺の鉢の中で、ローズマリーらしき植物の新芽が出ているのである。えらいなあ。ただでは転ばんってか。植物の生命力に感心しきりである。
昨日言及したハーブティー屋さんでは、ミントスプレーも売っていた。お湯にシュッとひと吹きすると、蒸気でミントの香気が立ちのぼり、鼻が通るのだ。試させてもらったが、ほんとに、スーーーーーーーーーーーッッッッと通る。すごい威力なのである。
もちろん、それで花粉による鼻づまりやアレルギー性鼻炎が治るわけではない。ほんのひとときの、慰めである。それでもこの爽快感。感動。よし、ウチのミントにも働いてもらうぞなどと考えたのであった。
それにしてもこういう一瞬の爽快感を、目でも味わえないものだろうか。点眼薬は沁みて痛いだけ。爽快感のあるものは症状改善の役には立たないし。
私は、コンタクトレンズができなくて、四半世紀前にこしらえたおっきなフレームの眼鏡をかけて出勤している。若い同僚に「うわっむっちゃ昭和!」と笑われた。度の入った眼鏡をコンタクトと併用していたのは高校から大学時代だけなので、その頃の眼鏡しかもっていないからしょうがない。新しくつくる気は、毛頭ない。
同じように、教え子からどんなに笑われても「昭和」の眼鏡で頑張っていたウチの弟は、印刷物に出る機会がたびたび発生したのでイマドキの眼鏡を「お願いだから買ってよ」と妻に懇願されてしぶしぶ新調した。……余談でした。
といいつつも、今日はどしゃ降りの雨なので、花粉害はあまりなかった。明日は娘とチョコクッキーを作る約束をしている。ベストコンディションに整えなくては。ではまた来週 or 再来週 or 来月 or...and so on.
この次はきっと本の話をしよう。