禺画像]
どちらかというと、軽い探偵ものやミステリー、ファンタジー系を好んで選んでいたが、この『12歳―』を読んで、リアリティへの関心も向いたようである。よしよし。
「先生たちが、ひどいよな」
というのが、読後感想の第一声であった。本書で描かれる学校は、まったくただの器でしかなく、教員は機械人形でしかない。いじめの被害者からはそのようにしか見えないということであろう。
「自分が何やってるか、って途中で考えないのかな」
というのは、陽子たちの暴言、嫌がらせ、暴力行為に関する感想である。
途中で、止まれないのかもしれない。
12歳なら、まだ怖気づいたり、躊躇したりして立ち止まれるところで、14歳はもう止まれないのだ。暴走してしまうのである。いじめられる側すらも。
でも、止まってくれ。
その一歩、踏み出す前に。
もう一度、前を見て。周りを見て。
振り返って後ろを見て。視線を落として自分の足元を見て。
立ち止まったからって成長は止まりやしない。だから安心して、立ち止まってみてくれ、14歳!