2006-12-26
娘のショールを編んでいる。
細めの糸で、かぎ針編み。
半円形の、中心から少しずつ、放射状に目を増やしていく。
最初のうちはどんどん面積が広がっていって、それがなかなか楽しかったが、編み進むうちに「1段」が長くなって(そりゃそうだ)、編めど進めど変化が感じられなくて、しんどい。
この冬、「家にある余り毛糸すべて立体化大作戦」を宣言した。
何しろ我が家にはン十年前から残っている毛糸が山ほどある。
それが押入れの中のただならぬ体積を占めている。
それらの毛糸は、昔編んだものをほどいて玉巻きにしたものであったり、何かを編もうと思ってまとめ買いをしたまま編まずにおいてあるものだったり。
だから新品のままの毛糸もあるが、力を入れて強く引っ張ると切れるかも、と思えるようなくたびれた中古毛糸もある。
娘のショールは、中古の毛糸を寄せ集めて編んでいる。
渋めの茶系で編み進み、それがなくなったので赤に変え、それがなくなってベビーピンク、白、と進んだ。次はまた別の柔らかいピンクにして、赤、茶……と進んだらまともな大きさのショールになる予定。
私の母によれば、これらの毛糸はどれもこれも、私が赤子の頃に着ていた服をほどいたものらしい。母の姉たちが、競うようにして、末妹に生まれた女児のために手編みのプレゼントをした。その名残り。
糸のほとんどは別のもの(座布団カバーとか)に姿を変え、今あるのは、まさに残りもの中の残りもの。のこり福の中の、のこり福?
福が娘の肩にとどまることを願いながら。
年内に終わるかなあ……すまん、娘。
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