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なんとなく、模範的なあるいは平均的人々大集合、的な印象で、悪人や小賢しいヤツとか裏切り者とか冷血漢とか、そんなのが必ず出てくるモンばかり読んでるせいか、物足りない(笑)。でも、家族愛とか隣人愛とか、思春期とか高齢者問題とか、仕事優先の大人たちとか、いろいろと考えさせられる要素には事欠かない。
しかし大人にとっては、あまりに自明のことが並ぶような感じで盛り上がりに欠ける。子どもが読んでも盛り上がりに欠ける点では同じかもしれないが、考えることを知っている(ここが重要だが)子どもなら、イザベルを自分に置き換えて、祖父母や両親、近隣の人々、学校の友達との関係を見つめることができるだろう。
水曜日が休みだが、つまり週休3日なんだけど、フランスの学校の夏期休暇(学年末の長期休暇)も秋期休暇(万聖節休暇、墓参のためのお休み。日本のお彼岸)冬期休暇(クリスマス休暇、日本のお盆)も春期休暇(復活祭休暇)も、日本の各休暇とは比較にならないほど長いのである。
なのに高校生が『マグヌス』を読むのである(それはもういいってか)。